小笠原の部屋

小笠原諸島は東京から南へ約1,000 km離れた太平洋上に位置し,約2,500人が暮らしています(私もその一人です).小笠原の島々は,形成されてから一度も大陸と陸続きになったことのない海洋島であるため,独自に進化した固有種が多数知られています.一方で,人間が持ち込んだ外来生物の影響により,それらの多くが絶滅の危機に瀕しているのが現状です.

昆虫もその例外ではなく,現在までに約1,400種が確認されているうち,450種以上が小笠原固有の種だといわれています,これらは学問的にも,また日本の貴重な資源としても重要な存在ですが,高等動物や植物に比べると,昆虫をはじめとする陸上の小型節足動物に関する情報は基礎的なものすらまだ十分とは言えません.

ここでは,島の方もあまり知らない小笠原の小さな生き物たちについて,少しでも多くの方に知っていただければと思います.

小笠原のハチ

小笠原のアリ