アリヤドリバチ亜科の属への検索
Hisasue & Konishi (2019)を一部改変
1.大腮は消失する.中胸盾板の中央後方に凹みを持つ.縁紋は細い.前翅RS+M脈は非常に短く,ときに消失する.前翅M脈の基部はほぼまっすぐ.後翅は非常に細い.後脚腿節は長く,後脚基節の5.5倍以上
・・・Neohybrizon Hisasue & Konishi, 2019
―大腮は退化するが存在する.中胸盾板の中央後方に凹みはない.縁紋は太い.前翅RS+M脈は存在し,適度に長い(Hybrizon属の一部を除く).M脈の基部は強く曲がる.後翅は太い.後脚腿節は短く,後脚基節の5倍未満
・・・2
2.大型で10 mmを越える.複眼の後方は平ら.触角は短い.前翅RS+M脈は2r+RS脈と同長.後脚付節は平らで,付節第1節は特に強く平たく板状となる.後体節第2背板は平滑
・・・Ogkosoma Haupt, 1913
―小型から中型で3–7 mm程度.複眼の後方は丸く出っ張る.触角は適度に長い.前翅RS+M脈は2r+RS脈より長いか短い.後脚付節は円筒状か僅かに平ら.後体節第2背板は基部から長さの半分まで縦状のシワをもつ
・・・3
3.後頭隆起線は腹方で消失する.触角挿入孔間の領域に縦陵をもたない.小盾板は側部に隆起線をもたない.前腹板隆起線をもたない.RS+M脈は2r&RS脈より長い
・・・Ghilaromma Tobias, 1988
―後頭隆起線は完全.触角挿入孔間の領域に縦陵をもつ.小盾板は側部に隆起線をもつ.前腹板隆起線をもつ.RS+M脈は2r&RS脈より短く,ときに消失する
・・・Hybrizon Fallén, 1813
日本産アリヤドリコマユバチ族の属への検索
van Archterberg & Argaman (1993) を一部改変
1.後翅は閉じた室をもたない.触角はメスが13節,オスが14節.メスの触角は短い.前翅cu-a脈は明瞭に後方終点の方が基部に近くなる.メスの爪間盤は長く,爪の2倍程度.前脚基節は後脚基節より短い
・・・Elasmosoma Ruthe, 1858
―後翅は2つの閉じた室をもつ.触角は雌雄ともに16節で長い.前翅cu-a脈はそれぞれの終点がほぼ同じ位置か,後方終点の方が僅かに基部に近い.メスの爪間盤は短く,爪よりやや長い程度.前脚基節は大きく,後脚基節とほぼ同長
・・・Neoneurus Haliday, 1838
○引用文献
Achterberg, C. van, Argaman, Q. (1993) Kollasmosoma gen. nov. and a key to the genera of the subfamily Neoneurinae (Hymenoptera: Braconidae). Zoologische Mededelingen Leiden, 67: 63–74.
Hisasue, Y. & Konishi, K. (2019) A new genus of the subfamily Hybrizontinae (Hymenoptera: Ichneumonidae) from Japan. Zootaxa, 4664(2): 241–250.